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Q、抗がん剤や放射線療法は副作用が強いので受けたくない・・・

A、初めから抗がん剤や放射線療法を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。

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これまでのがん治療の歴史から、抗がん剤を無理に受け続けることの是非が問われるようになり、最近それを裏付ける質の高い臨床研究が報告されるようになってきました(Temel JS. New England Journal of Medicine 2010)。
確かに、効果よりも副作用が明らかに上回るような抗がん剤治療は受け続けるべきではないでしょう。
しかしながら、がんの増殖速度が著しく速い場合、現状として直接的にがんの勢いを抑える効果が期待できる治療として、抗がん剤を上回る治療の存在は示されていません。
がん免疫療法も、治療の効果発現には少なくとも数ヵ月以上要すると専門家の間で考えられています。

私たちが考える理想のがん医療は、時にはがんの勢いを直接抑えるための抗がん剤や放射線治療などであっても、個々の患者さまの状態に合わせて良い形で利用することも必要と考えています。
そうしながら、本来のご自身の身体に備わった免疫を適切に引き出していくことにより、個々の患者さまの生き方・哲学を最大限尊重した治療を実践することであり、この実現にむけて医療者として積極的に支えていきたいと考えています。

仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、これまで国立大学で行われた臨床試験において、手術や抗がん剤、放射線療法のいずれも効果がなかった末期の悪性黒色腫(メラノーマ)および甲状腺がんを対象に行われ、約3割のがんに対する効果(退縮、進行の停止)を認めました(Nagayama H. Melanoma Research 2003、Kuwabara K. Thyroid 2007)。
したがって、場合によってはがん免疫療法だけでも可能性はありますが、世界的にはまだまだ臨床研究段階の治療法であり、いわゆるエビデンスは充分とはいえません。
また、近年の3大がん治療の進歩も非常に目覚ましいものがあり、以前のように副作用を度外視してまで無理に治療を継続するやり方はほとんど行われなくなってきています。
また、最近の研究では抗がん剤治療や放射線療法は使用方法により、がん免疫療法との相性が良いケースもあることがわかってきました。
すなわち、3大がん治療を上手にがん免疫療法と組み合わせることによって、がんの勢いを直接抑えるながら、それ自体が免疫をさらに活性化し、より良い結果につながる可能性があります。
初めから抗がん剤や放射線療法は一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。

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