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2011年1月12日

樹状細胞ワクチン療法とは

樹状細胞ワクチン療法
樹状細胞ワクチン療法樹状細胞ワクチン療法とは、体外に取り出した樹状細胞に患者さま独自のがん抗原(がん細胞が持つ目印)を認識させ、それをワクチンとして患者さまに再び投与することによって、体内のリンパ球が、がん細胞を狙い撃ちできるように活性化することを目的とした、最新のがん免疫療法です。

樹状細胞ワクチン療法について


「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法
WT1ペプチド仙台駅前アエルクリニックは、がん抗原として用いる優先度が高いと評価されたがん抗原「WT1」の一部である、人工抗原「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法(使用権:テラ株式会社が保有)の提供を開始したクリニックです。仙台駅前アエルクリニックは、2010年までに800症例以上の樹状細胞ワクチン療法の実績をもつ医療機関です。

WT1ペプチドについて

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当クリニックのがん治療免疫細胞療法とは樹状細胞ワクチン療法WT1ペプチド
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がん治療を受けている間、健康食品を服用しても大丈夫ですか?

仙台駅前アエルクリニックでは、患者さまによくフコイダン、メシマコブ、アガリクスといった健康食品を服用していても大丈夫ですか?といった質問を受けることがあります。基本的には、当クリニックのがん治療を受けながらそれらを服用しても問題はございません。

しかし、健康食品の中には、人間を対象とした臨床研究によって科学的に検証がなされていないものも多く存在します。例えばアガリクスの場合、動物実験などでそれに含有されているβグルカンの一部に抗がん作用があったことは確認されていますが、人間を対象とした臨床研究による報告はありません。

また、健康食品だからといっても多量に服用した場合には、肝障害が発生する危険が指摘されていますので、注意は必要であるといえます。現在服用されている健康食品の内容をお伝えください。

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樹状細胞(Dendritic cell; DC)とは何ですか?

樹状細胞は、皮膚や血液中などに存在する免疫細胞です。名前のとおり、木の枝が伸びたような(樹状様)の細胞表面を持った細胞です。樹状細胞は、 がん細胞・細菌・ウイルスなど、本来体に存在しないものを察して己の細胞の中に取り込む働きがあります。

このような異物(がんなど)を取り込んだ後、樹状細胞は活性化され、リンパ節などのリンパ組織に移動します。リンパ組織に入った樹状細胞は、組織内で異物(がんなど)に対する免疫をつかさどるT細胞などに対して異物(がんなど)を攻撃するように強力に指令を出します。

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治療を途中で止めた場合、返金はしてもらえますか?

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樹状細胞ワクチン療法:
樹状細胞ワクチン療法は、成分採血の時点で、まとめて1セット分(場合によってはそれ以上)の樹状細胞ワクチンを作製いたします。
成分採血後、すぐにワクチン作製の工程に入るため、成分採血後のご返金は一切できません。治療を開始される前に充分なご説明のお時間を設けております。
ご理解頂けるようできる限り努めておりますので、お気軽にご相談ください。

活性化リンパ球療法:
・活性化リンパ球療法は、1回の採血で1回分の治療となります。費用は毎回採血をする際に、1回分をお支払いいただきます。
採血後、すぐに細胞培養が開始されるため、ご返金は一切できません。

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Q、現在行っている標準治療は中止しなくてもいいですか?

A、現在行っている標準治療はそのまま継続することをお勧めします。

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仙台駅前アエルクリニックでは、標準治療に樹状細胞ワクチン療法をはじめとしたがん治療をどのように併用するか、また標準治療終了後、どのようなタイミングで仙台駅前アエルクリニックのがん治療を開始するかを、患者さまの診療情報をもとに計画します。

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セカンドオピニオンは行っていますか?

仙台駅前アエルクリニックでは樹状細胞ワクチン療法を中心に、広くがん治療のセカンドオピニオンを行っております。未承認薬に対するセカンドオピニオンも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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仙台駅前アエルクリニックで保険診療を受けることはできますか?

A、仙台駅前アエルクリニックは自由診療専門のクリニックですので、保険診療を受けることはできません。

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Q、家族のことで医療相談に伺うことは可能ですか?

A、もちろんご家族だけの医療相談も可能です。

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なお、一般的な説明であれば、必ずしも患者さまの正確な医療情報は必要ありませんが、主治医からの紹介状(診療情報提供書)やデータがあれば、より具体的な治療法方針を検討することができます。

また、個人情報保護の観点からも、来院された方の承諾なしに、ご本人や主治医に対してこちらから問い合わせを行うことはいたしません。

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Q、電話で診療に関する相談・質問ができますか?

A、ご来院いただく前にお電話で、一般的なご質問をお受けすることは可能です。

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できるかぎりスムーズに仙台駅前アエルクリニックのがん治療についてご理解頂けますようスタッフ一同心掛けておりますので、お気軽にご連絡ください(0120-088-772)。
ただし、個別の内容に関するご相談や検査結果に関するお問い合わせ、また具体的な治療の内容などにつきましては、個人情報保護の観点や、また、電話では正確な内容をお伝えすることが難しいため、ご来院の上医師と直接ご相談頂くようお願いいたします。
仙台駅前アエルクリニックは完全予約制とし、すべての患者さまに少なくとも毎回30分間の診療枠を確保しております。
また、最初の「医療相談」では1時間の枠を使って、患者さま個々の病状やお考えに基づいた最適な治療アプローチをご提案できるよう努めております。

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Q、再発予防にも効果がありますか?

A、手術後の転移・再発の予防に樹状細胞ワクチン療法を用いることは患者さまにとって有益と考えられます。

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世界中で行われている樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、主に再発や転移をしている進行がん・末期がんを対象として行われていますが、これらで確認された抗がん作用は、全身の微細ながん細胞に対しても同様に作用すると考えられます。したがって、がんの手術後に樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、微細に残存していると考えられる全身のがんに対して転移・再発を減らす、あるいは予防できる可能性があると考えられており、今後の臨床研究の結果が期待されます。

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がんと免疫との関係について教えて下さい。

人間には生まれつき免疫とよばれる働きが備わっており、体の中に侵入した細菌やウイルスなどを、体の中から排除する働きがあります。

予防注射もこの原理を応用したもので、例えば「はしか」の予防注射を行って免疫を獲得すると、その後、「はしか」にかかりにくくなります。

体の免疫機能は、がんの発症や、がんの進展とも密接な関係があります。体の免疫力が低下した状態、たとえば後天性の免疫不全症候群(エイズ)や臓器移植に伴って生じる免疫抑制状態では、がんがおこりやすくなることが知られています。

がんの治療法としては、外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法が一般的ですが、これとは別に、人間の体に生まれつき備わっている免疫の力を利用したり、免疫の力を強めたりすることでがんをコントロールしようとすることが試みられています。これはがん免疫療法と呼ばれており、樹状細胞ワクチン療法もこのがん免疫療法に属します。

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Q、抗がん剤治療とがん免疫療法を併用できますか?

A、すべてのがん免疫療法について、原則として抗がん剤との併用は可能です。

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ただし、特に樹状細胞ワクチン療法の場合は、最初にワクチンの元になる細胞(単球細胞:白血球の一部です)を採取する必要があり、このタイミングとしては、抗がん剤による白血球減少などの影響が最も少ない時期に行うことが理想です。ワクチン完成後の投与のタイミングは抗がん剤の種類によって若干異なりますが、適宜調整して投与することが可能です。患者さまに合った治療計画を相談して決めていきます。

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仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞の品質はどうなのでしょうか?

仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞は、東京大学医科学研究所先端診療部および同大学細胞プロセッシング寄付研究部門で長年かけて構築された培養技術・ノウハウをそのまま受け継いでいます。

また、それらの培養技術・ノウハウはさらに進歩しています。樹状細胞をはじめとして免疫細胞の品質については、患者さまひとりひとりの細胞を解析し、確かな自信を持って患者さまにご提供しています。

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がんの予防にも効果がありますか?

仙台駅前アエルクリニックのがん治療は、主に進行がんの患者さまが対象であり、健康な人のがん予防目的は対象ではありません。ただし、手術後の転移・再発の予防を目的とした場合は対象になります。がんの手術後に残っている可能性のある微小ながん細胞に対して仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、がんの転移・再発を防ぐことができる可能性は十分にあります。

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免疫細胞を培養するとのことですが、衛生状態は大丈夫ですか?

仙台駅前アエルクリニックでの細胞調整は、医薬品の製造と同レベルの厳しい基準であるGMP基準に準拠し、安全な衛生管理のもと実施しております。

GMP基準とは、WHO(世界保健機構)が規定する、医薬品製造の国際規格基準であり、製造管理・品質管理に関する国際的な標準規格です。細胞を調整する時に注意しなければならないのは、雑菌の混入や取り違え防止、正確なスケジュール管理です。

仙台駅前アエルクリニックでは、専門のスタッフがGMP基準について理解し、十分に訓練を受け、衛生状態が問題ないよう日々確実に作業をしています。

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Q、抗がん剤や放射線療法は副作用が強いので受けたくない・・・

A、初めから抗がん剤や放射線療法を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。

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これまでのがん治療の歴史から、抗がん剤を無理に受け続けることの是非が問われるようになり、最近それを裏付ける質の高い臨床研究が報告されるようになってきました(Temel JS. New England Journal of Medicine 2010)。
確かに、効果よりも副作用が明らかに上回るような抗がん剤治療は受け続けるべきではないでしょう。
しかしながら、がんの増殖速度が著しく速い場合、現状として直接的にがんの勢いを抑える効果が期待できる治療として、抗がん剤を上回る治療の存在は示されていません。
がん免疫療法も、治療の効果発現には少なくとも数ヵ月以上要すると専門家の間で考えられています。

私たちが考える理想のがん医療は、時にはがんの勢いを直接抑えるための抗がん剤や放射線治療などであっても、個々の患者さまの状態に合わせて良い形で利用することも必要と考えています。
そうしながら、本来のご自身の身体に備わった免疫を適切に引き出していくことにより、個々の患者さまの生き方・哲学を最大限尊重した治療を実践することであり、この実現にむけて医療者として積極的に支えていきたいと考えています。

仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、これまで国立大学で行われた臨床試験において、手術や抗がん剤、放射線療法のいずれも効果がなかった末期の悪性黒色腫(メラノーマ)および甲状腺がんを対象に行われ、約3割のがんに対する効果(退縮、進行の停止)を認めました(Nagayama H. Melanoma Research 2003、Kuwabara K. Thyroid 2007)。
したがって、場合によってはがん免疫療法だけでも可能性はありますが、世界的にはまだまだ臨床研究段階の治療法であり、いわゆるエビデンスは充分とはいえません。
また、近年の3大がん治療の進歩も非常に目覚ましいものがあり、以前のように副作用を度外視してまで無理に治療を継続するやり方はほとんど行われなくなってきています。
また、最近の研究では抗がん剤治療や放射線療法は使用方法により、がん免疫療法との相性が良いケースもあることがわかってきました。
すなわち、3大がん治療を上手にがん免疫療法と組み合わせることによって、がんの勢いを直接抑えるながら、それ自体が免疫をさらに活性化し、より良い結果につながる可能性があります。
初めから抗がん剤や放射線療法は一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。

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がん免疫療法とメトロノーム化学療法との相性はどうなのでしょうか?

仙台駅前アエルクリニックの抗がん剤治療は、通常の抗がん剤治療ではなく、体にやさしい抗がん剤治療であるメトロノーム化学療法です。通常の抗がん剤治療ですと、一時的に免疫機能を低下させてしまうためがん免疫療法との相性はよくありません。したがって、もし通常の抗がん剤治療を行っている場合は、スケジュールをうまく調整してがん免疫療法と併用するか、または抗がん剤治療が終了してからがん免疫療法を開始します。

当クリニックのメトロノーム化学療法は、ノウハウのもと、免疫機能を低下させない抗がん剤投与量の設定をしていますので、がん免疫療法と併用することについてはなんら心配ございません。抗がん剤の種類によっては、がん免疫療法の力をサポートする薬剤があることも論文で報告されています。

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Q、副作用は樹状細胞ワクチン療法に見られないのですか?

A、樹状細胞ワクチンを投与することに伴う副作用として、過去に行われた多くの臨床研究において、重篤な副作用はこれまで報告されていません。

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ただし、樹状細胞ワクチンを皮膚に毎回数か所に分けて注射しますので、注射の際に痛みを少し伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなったり(発赤)、かゆみや痛みを伴うこと、また発熱がみられることがあります。
免疫の活性化を目的とした治療法ですので、これらの反応は副作用ではありますが、一方では効果につながる必要かつ重要な反応であると考えられています。

また、樹状細胞ワクチンを作成するためには、まずアフェレーシスという成分採血装置を用いて患者さまの血液から樹状細胞の元となる細胞を取り出す必要があります。
その際の主な副作用として口の回りや手足のしびれなどが起こることがあります。これは血液を固まりにくくする薬によっておきる血中カルシウムの低下によるものです。これは、ヨーグルトなどによってカルシウムを補給することで改善します。

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Q、樹状細胞ワクチン療法は、どのくらい続ける必要があるでしょうか?

A、仙台駅前アエルクリニックでは、1セット5~7回の投与を終了した時点で、免疫機能検査や免疫反応、画像検査や腫瘍マーカーなどによるがんの状況など、できるかぎり客観的指標に基づいて治療の効果判定を行い、今後の治療方針を患者さまと相談していきます。
ワクチンの特性上、目的とするがんの目印に対する免疫反応が一度体内に記憶されてしまえば、少なくともそれが維持されている間は、繰り返しワクチンを投与する必要はないと考えられています。

ただし、これにはさまざまな要因によって個人差が生じますので、ワクチン1セットの投与終了後も定期的な検査によって継続的な効果判定を行っていくことで、適宜状況に応じてワクチンの追加投与の必要性などについてご相談していくことになります(最初に作成できたワクチンの質や本数は、患者さま由来の細胞を用いていることから個々の患者さまによって異なりますので、その後の追加投与の必要性や実際に追加投与可能な回数は個々の患者さま毎に異なります)。

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Q、樹状細胞ワクチン療法の治療期間はどれくらいですか?

A、仙台駅前アエルクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、学術論文(科学的な根拠)に基づいて、2~3週間おきに合計5〜7回、ワクチン投与を行います(これを1セットという単位で表現しています)。患者さまの体調や施行中のがん治療スケジュールにもよりますが、樹状細胞ワクチン作製のための最初の成分採血(アフェレーシス)から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。

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具体的な治療の流れ

※アフェレーシス=成分採血

まず、樹状細胞の元となる細胞を患者さまから成分採血(これをアフェレーシスと呼びます)し、その細胞を約3週間かけて培養します。
できあがった樹状細胞ワクチンは、世界基準に基づいた方法に従って分割され、すべて冷凍保存されます。
完成したワクチンは、2~3週間おきに計5~7回、皮膚に投与して、1セットの治療が完了となります。
したがって、患者さまの体調や現在進行中のがん治療とのスケジュールによりますが、樹状細胞ワクチンの作製のための最初の成分採血から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。
1セットの治療終了後、血液検査や画像検査、免疫機能検査などを用いて、できるかぎり客観的な指標に基づき、今後の治療方針を相談していきます。

なお、樹状細胞ワクチン療法は"ワクチン"という名前の通り、患者さまのがんだけを狙い撃ちすることができる免疫力を体に"記憶させ"、長い間それを持続させることを目的としています。
すなわち、個人差はありますが、目的とするがんの目印に対する特異的な免疫が記憶されている間は、他のがん免疫療法のように延々と治療を継続する必要はないと考えらています。

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樹状細胞ワクチン療法にどのような治療を併用することができますか?

仙台駅前アエルクリニックでは樹状細胞ワクチン療法の効果を高めるためにBRM(免疫機能補助)療法、活性化リンパ球療法を併用しています。

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Q、自己のがん組織を用いた樹状細胞ワクチン療法を受けるためには、がん組織はどのくらいの量が必要でしょうか?

A、自己がん組織を用いた樹状細胞ワクチン療法を行う場合、その採取された組織に含まれるがん細胞の量にもよりますが、少なくとも小指の爪大以上のがん組織を確保しておくことが望まれます。

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自己のがん組織がない場合、樹状細胞ワクチン療法を受けることはできないのでしょうか?

自己がん組織が取得できない患者さまの場合は、ペプチドなどの人工抗原(人工的に作製したがん特有の物質)を自己がん組織の代わりに用いて樹状細胞ワクチン療法を行うことができます。

ただし人工抗原の種類は限られており、すべての患者さまがご利用できるとは限りません。また、人工抗原が患者さまの体に合っているかどうかを詳しく調べる必要があります。

一方、局所樹状細胞ワクチン療法は樹状細胞をがんの場所に直接注入する方法ですので、自己のがん組織がなくも、また人工抗原の適応にならなくてもできる可能性があります。しかしこの場合、がんの場所が直接注入できる場所にあるかどうかが問題になります。

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Q、樹状細胞ワクチン療法を受けるための準備や条件は?

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A、樹状細胞ワクチン療法には三つの種類がありますが、それぞれに準備や条件が異なります。
一つは患者さまのがん組織を利用した自己がん組織樹状細胞ワクチン療法、二つめは人工抗原を利用した人工抗原樹状細胞ワクチン療法、三つめは自己がん組織や人工抗原がない人に対して樹状細胞をがんに直接注入する局所樹状細胞ワクチン療法です。


(1)自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
手術で新鮮かつ清潔な状態のがん組織が取得できる場合、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法をお薦めしています。そのため手術前の患者さまやがん組織を簡単に摘出できそうな患者さまに対しては、執刀される先生と調整して、大切ながん組織を本療法に用いるための準備します。保管については仙台駅前アエルクリニックにて「プライベートがんバンク」という自己がん組織を保管するサービスを行っておりますので、こちらをご利用ください。

プライベートがんバンクとは?

(2)人工抗原樹状細胞ワクチン療法
人工抗原を使用した樹状細胞ワクチン療法が可能かどうか血液検査によって判断します。
(結果は1週間後になります。)

(3)局所樹状細胞ワクチン療法
局所樹状細胞ワクチン療法は、がんの場所が樹状細胞を直接注入できる所に存在するかどうかが条件になります。
さらに事前に放射線等でがん組織を弱らせておくことも重要です。
局所樹状細胞ワクチン療法については患者さまと医師とでよく相談しながら進めていきます。
樹状細胞を注入できるか否かの判断は、仙台駅前アエルクリニックの専門医師が画像データをもとに判断します。

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Q、樹状細胞ワクチン療法の効果について教えてください。

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A、樹状細胞ワクチン療法には三つの方法があります。
(1)がんの特徴を持つ人工物質である人工抗原を利用した樹状細胞ワクチン療法(人工抗原樹状細胞ワクチン療法)
(2)自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法(自己がん組織樹状細胞ワクチン療法)
(3)樹状細胞をがんの場所に直接注入する局所樹状細胞ワクチン療法があります。仙台駅前アエルクリニックではいずれの治療も受けることが可能です。

自己がん組織樹状細胞ワクチン療法と局所樹状細胞ワクチン療法については、国立大学で臨床研究を行っており、臨床的に有益であることが証明されています。仙台駅前アエルクリニックでは、それらの技術をさらに改良したものを導入しています。

自己がん組織樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線治療)が無効であった悪性黒色腫(メラノーマ)及び甲状腺がんを対象とした約3割にがんの退縮や進行の停止を認めました。中にはこぶし大のがんがつぶれた症例も認めています。局所樹状細胞ワクチン療法の臨床研究においても、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法と同様にすべてのがん治療に無効であった頭頸部がんを対象に実施されましたが、6症例すべての症例でがんの退縮や進行の停止を認めました。

これらはいずれも欧米の論文に掲載されており、科学的な裏付けがなされています。一方、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、世界で数多く臨床研究が行われており、仙台駅前アエルクリニックにおいてもこれらの技術を導入しています。

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Q、治療を受けるための準備(必要書類)について教えてください。

A、最適な治療プランを考えていくためには、患者さまの病状やこれまでの治療内容、今後の方針などに関する正確な医療情報が必要になります。

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通常これらの情報は、主治医からの紹介状(診療情報提供書)に記載されていますが、不足の情報などがある場合は、あらためて主治医にこちらから情報提供をお願いしています。
また、通常、病院では検査されないデータ項目については、仙台駅前アエルクリニックにて検査を行っています。

なお、主治医からの紹介状がまだお手元にない等の場合、主治医に事前にお話しする前に仙台駅前アエルクリニックの「無料医療相談」に来て頂くことは可能です。

初めて来院される方のために、仙台駅前アエルクリニックでは「医療相談」という診療枠を設けています。
もしご希望があれば、主治医あてに仙台駅前アエルクリニックの治療内容を説明したり、協力をお願いするためのお手紙(診療情報提供を依頼するための書類)を、個々の患者さまの状況に合わせて医師が作成いたします。

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早期のがんでもがん治療を受けることができますか?

早期のがんでも、標準治療に併用したり、標準治療終了後に樹状細胞ワクチン療法を行うことは患者さまにとって有益であると考えられます。特に早期ではあるが、悪性度の高いがん種(例えば肺がんや膵臓がんなど)については良い適応になるのではないかと考えられます。また、活性化リンパ球療法については術後の再発予防に良いという報告もあります。

一方、BRM(免疫機能補助)療法は、体の中の免疫環境を改善するという働きがありますので、定期的に本療法を行っていくということも良いのではないかと考えられます。

いずれにしましても、樹状細胞ワクチン療法を行う場合は、手術の際に自己がん組織を保管しておくことが望まれます。自己がん組織保管サービスについては、仙台駅前アエルクリニックのプライベートがんバンクをご利用ください。

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進行がん・末期がんでもがん治療を受けることができますか?

基本的には進行がん・末期がんの患者様でも、 ある程度食事が摂れる、自分で身の回りのことができる、歩行が可能で無理なく来院できるような患者様であれば、仙台駅前アエルクリニックのがん治療を受けることができます。

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Q、どのような体調であれば治療を受けることができますか?

A、体調や病状に関わらず、仙台駅前アエルクリニックのがん治療を受けることができますが、患者さまご本人が仙台駅前アエルクリニックへ定期的に外来通院できることが必要です。

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◆樹状細胞ワクチン療法の適応基準

・ある程度、食事が摂れる。
・ある程度、自分で身の回りのことができる。
・歩行が可能で、無理なく来院できる。(車いすでの通院は可能です)
・平均治療期間(おおよそ3~4ヶ月)の通院が可能と見込まれるご病状であること。

(その他、当日の体調や血液検査の数値にも適用基準がございます。)

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Q、どんな種類や進行度(病期)でも、受けられますか?

A、仙台駅前アエルクリニックのがん免疫療法の軸となる「樹状細胞ワクチン療法」は、さまざまな種類のがんに対して世界的に臨床研究が行われています。
手術後の再発予防や進行・転移がんも含め、ほとんどすべての種類・進行度(病期:ステージ)のがんが治療対象となります。

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ただし、非常に進行の速い血液系のがんなど一部のがんや、患者さまの体調や検査結果によっては、仙台駅前アエルクリニックでの治療を行うことが適切でない場合もあります。
これについては非常に専門的な判断になりますので、医療相談やその後の診察内容を通じて医師が個別に判断していく必要があります。
仙台駅前アエルクリニックで提供できない治療がより適切と考えられる場合には、責任を持ってしかるべき医療機関をご紹介させていただきます。

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Q、入院治療を受けられますか?

A、仙台駅前アエルクリニックでは入院治療は行っておりません。すべて外来診療になります。

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仙台駅前アエルクリニックで提供しているがん治療は、すべて通院で受けていただける治療です。
現在ご入院中の患者さまでも、入院先の主治医の協力のもと病院から仙台駅前アエルクリニックまで通院できれば、仙台駅前アエルクリニックでの治療を受けることは可能です。

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Q、どんな治療を行っているクリニックですか?

A、仙台駅前アエルクリニックでは、我が国の保険診療で認可されている標準治療(手術、抗がん剤、放射線治療のいわゆる3大がん治療)の効果の限界を打開するために、第4のがん治療として世界的に注目を集めている"特異的がん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)"を専門とした自由診療クリニックです。

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長年のがん免疫学の研究を経て21世紀に入りようやく実現可能となった最新の特異的がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を軸として、がん免疫の視点から個々の患者さまの全身状態を客観的に評価しながら、最適な免疫状態を引き出すためのがん治療プランを一緒に考えていきます。また、そのために仙台駅前アエルクリニックだけで提供できない治療、例えば、重粒子線や陽子線などの局所への効果がより高い放射線療法や、より専門的な症状緩和法などが必要と考えられる場合には、しかるべき医療機関と責任をもって連携しながら治療を進めていきます。

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2011年1月11日

症例報告

各症例について、詳しくはクリニック(0120-088-772)にお問い合わせください。

樹状細胞とは?

樹状細胞ワクチン療法樹状(じゅじょう)細胞とは、体内にもともと存在している、
枝のような突起(樹状突起)を持つ細胞です。
つい最近まで、どのような役割を持った細胞なのか
分かっていませんでしたが、実は「がんに対する免疫の要(かなめ)」として、
次のような非常に重要な働きを普段から担っている
免疫細胞であることが分かってきました。

①からだの中にいるがん細胞を見つけ出し、
②がん細胞の目印(抗原)を正確に認識し、
③認識した情報を、周りにいるリンパ球を中心とした免疫細胞に知らせ、
がん細胞を攻撃するよう命令を出す、
というものです。

樹状細胞は、がんの目印を最初に体内で認識し、その情報を免疫細胞であるリンパ球に伝える役割を担っています。
樹状細胞の元となる細胞(単球)を体外にとりだし、樹状細胞へ育て、この樹状細胞に「がんの目印」をあらかじめ認識させておいて、これをワクチンとして注射して再び体内に戻すという治療法が注目されてきました。
これが、当クリニックが専門とする樹状細胞を用いたがんワクチン療法"樹状細胞ワクチン療法″です。

樹状細胞ワクチン療法の特長

特長1:がんだけを狙い撃ち
樹状細胞ワクチン療法は、最先端の特異的がん免疫療法として、患者さまのがん細胞だけを"狙い撃ち"する免疫を強力にします。

特長2:長い間、がんを狙い撃つ免疫力が持続
樹状細胞ワクチン療法は"ワクチン"という名前の通り、患者さまのがんだけを狙い撃ちすることができる免疫力を体に"記憶させ"、長い間それを持続させることを目的としています。
すなわち、目的とするがんに対する免疫力が記憶されている間(*)は、他のがん免疫療法のように延々と治療を継続する必要がないと考えられています。
(*)この期間には個人差があります

特長3:自分の細胞を用いているため、副作用の心配が少ない
樹状細胞ワクチン療法のワクチンは、患者さまの細胞を使って作るため、患者さまオリジナルの
ものになります。
患者さまに生まれつき備わっている免疫の力を引き出し、患者さま個々のがん細胞だけを"狙い撃ち"する治療であることから、抗がん剤のように体内の正常細胞まで攻撃してしまうことに
よる吐き気、下痢、脱毛などといった重い副作用は生じません。

樹状細胞ワクチン療法は約2~3週間に1回のペースで、計5~7回皮膚へ注射して
いきますが、ワクチン作製から投与まで全て外来通院で治療可能で、入院の必要はありません。

特長4:転移しているがんにも有効
樹状細胞の働きによりがんの目印を覚えたリンパ球は、からだの中をめぐってがん細胞を攻撃します。
そのため、転移しているがん細胞も攻撃することができます。

特長5:多くの臨床研究に基づく、エビデンスのある治療

多くの臨床研究に基づく、エビデンスのある治療樹状細胞ワクチン療法は、21世紀以降、国内および海外における数多くの臨床研究により、その有用性が実証されつつある治療法です。
今、樹状細胞ワクチン療法は第4のがん治療として世界の注目を集めています。我が国でも、樹状細胞ワクチン療法の研究がされており、この中心となった東京大学医科学研究所附属病院での臨床試験の結果、肝臓や肺、脳、腎臓など全身に転移を認め、手術や抗がん剤では手に負えなくなった状態の進行がん患者さま(悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんが対象)の約3割において、がんの縮小や長期にわたって進行が止まったことが確認されています(*)。
この研究はその後、信州大学や東京慈恵会医科大学、慶応大学を始め国内のいくつかの大学において、現在も引き継がれています。
(*)Nagayama H. Melanoma Reseach. 2003
Kuwabara K. Thyroid. 2007

樹状細胞ワクチン療法は、これまで国内外において、ほぼすべての種類のがんに対して、
それぞれ数十名程度を対象とした、数多くの臨床試験が行われており、その有用性が着実に確認されつつあります。

このような流れの中、2010年に米国で行われた大規模な無作為化比較臨床試験(RCT:最もエビデンスレベルが高い臨床研究)の結果が報告され、ホルモン不応性の進行前立腺がんの患者さまに対する明らかな延命効果が証明されたことをうけて、米国で樹状細胞を用いたがんワクチンが認可されました(**)。

(**)Philip W. New England Journal of Medicine 2010

これらの特長に加え、仙台駅前アエルクリニックならではの樹状細胞ワクチン療法の特長として、さらに次の2点が挙げられます。

特長6:がん抗原として用いる優先度で高いと評価された人工抗原「WT1がん抗原」を用いた樹状細胞ワクチン療法が提供可能

実際に樹状細胞ワクチン療法を受ける場合に、どの「がんの目印(抗原)」を用いるかが特に重要です。
「がんの目印」に関して、専門家による優先度の評価が行われていますが、がん抗原の一つ「WT1(ダブルティーワン)」は、数あるがん抗原の中で高い評価を受けています(***)。

(***)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009

特長7:仙台駅前アエルクリニックの細胞培養技術の高さ

高品質な樹状細胞を大量に培養するには高度な技術が必要です。独自技術で研究開発された高度な細胞培養技術に基づき、高品質・多量の細胞を培養することが可能です。細胞は安全性の高い細胞加工施設(CPC)で培養しています。

特異的がん免疫療法 "樹状細胞ワクチン療法" のしくみ

樹状細胞ワクチン療法のしくみ(1)樹状細胞の元になる単球を血液からたくさんとり出して、樹状細胞へ育てます。
(2)育てられた樹状細胞に手術でとり出したがん組織や、人工的に作られたがんの目印を与えます。
(3)樹状細胞ががんの目印を手に入れると、リンパ球にがんの目印を教えることができる、一人前の司令官になります。
(4)司令官に育ったたくさんの樹状細胞が入った「樹状細胞ワクチン」を注射します。そして、からだの中にがんの目印を手に入れた樹状細胞を増やします。
(5)注射された樹状細胞は、からだの中で司令官として、リンパ球にがんの印を教え、がん細胞を攻撃するように指示を出します。
(6)がんの目印を覚えたリンパ球はからだの中をめぐって、がん細胞だけを攻撃します。

これまでに患者さまをご紹介いただいた医療機関

<大学病院・全国がんセンター>
・関東中央病院
・国立国際医療センター
・東京都立駒込病院
・徳島県立中央病院
・金沢医科大学病院
・北里大学病院
・慶應義塾大学病院
・順天堂大学附属病院
・帝京大学附属病院
・東京大学医学部附属病院
・東京大学歯科学研究所附属病院
・青山大学附属病院日本大学病院
・日本歯科大学病院
・愛知県がんセンター
・国立がんセンター東病院
・千葉県立がんセンター
・香川県立中央病院
・国立長野病院
・東京都立墨東病院
・山形県立中央病院
・金沢大学医学部附属病院
・京都府立医科大学附属病院
・高知大学医学部附属病院
・昭和大学附属病院
・東海大学附属病院
・東京歯科大学病院
・徳島大学附属病院
・名古屋市立大学医学部附属病院
・山梨大学附属病院
・神奈川県立がんセンター
・四国がんセンター
・栃木県立がんセンター
・公立昭和病院
・虎ノ門病院
・東京都立広尾病院
・愛媛大学附属病院
・関西医科大学附属病院
・杏林大学病院
・自治医療大学附属病院
・聖マリアンナ医科大学附属病院
・東京歯科大学病院
・東京慈恵会医科大学附属病院
・千葉大学医学部附属病院
・名古屋大学医学部附属病院
・横浜市立大学病院
・群馬県立がんセンター
・静岡がんセンター
・新潟県立がんセンター

他多数

<その他中核病院など>
・板橋中央総合病院
・済生会中央病院
・東芝病院
・日本赤十字医療センター
・三井記念病院
・大阪労災病院
・聖路加国際病院
・千葉西総合病院
・姫路赤十字病院
・横浜労災病院
・がん研有明病院
・東京警察病院病院
・同愛記念病院
・松江赤十字病院

他多数

樹状細胞ワクチン療法技術提携

テラ株式会社

多くのがんに対応できる「WT1がん抗原」

がん治療への優先度が高いと米国癌研究会議(AACR)に評価されたがん抗原「WT1がん抗原」を用いた樹状細胞ワクチン療法が可能

これまでに数多くの"がん抗原"が発見されていますが、「WT1」は、がん治療への優先度が高いと評価されたがん抗原です。
すなわち「WT1は、がん免疫療法に優先的に使用されるべきがん抗原である」ことが分かっています。

がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を進化させる「WT1がん抗原」

樹状細胞ワクチン療法は、まず樹状細胞ががんの目印(抗原)を認識し樹状細胞がその目印をリンパ球に教育する(覚え込ませる)ことで、リンパ球ががん細胞を狙い撃つ、という治療法です。

この療法で用いられるがん抗原として、"ご自身のがん組織(自己がん組織)"が挙げられます。
しかし、過去に手術を終えてしまった場合や病状の進行によって手術ができない場合等で自己がん組織を確保することができない場合、人工抗原(人工的につくられたがん抗原)の使用が検討されます。

ここで大切な事は、様々な種類がある人工抗原とがんの目印とが合致する事です。
多くの人工抗原の場合、がんの種類毎に合致するものが限られてしまいます。

しかし、WT1がん抗原はほぼ全ての固形がん・血液がんに高い割合で存在することから、多くのがんで目印として用いることが可能です。
これにより、WT1がん抗原を樹状細胞ワクチン療法に用いることで、自己がん組織の確保が困難な多くの患者さまも含め、多くのがん患者さまに対し、樹状細胞ワクチン療法を提供することが可能となりました。

各がん種におけるWT1の発現率

樹状細胞ワクチン療法の流れ

流れ1. 医療相談
まず始めに、樹状細胞ワクチン療法について医師から詳しく説明します。さらに患者さまのご容体に合わせた治療方針を相談します。

※医療相談は完全予約制となりますので、☎0120-088-772 までお問い合わせください。

<ご準備いただきたい書類・資料など>
※下記の資料が準備できていなくても、医療相談はいつでも可能です。
1) 紹介状(診療情報提供書)※主治医の先生に書いて頂くもの
2) 血液データ(主治医の先生から最新のものをお借りしてください)
3) 画像フィルム等(主治医の先生から最新のものをお借りしてください)
4) 服用中のお薬の内容

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流れ2. 治療前の検査
樹状細胞ワクチン療法を受けられるかどうか、血液検査、画像検査などをもとに判断します。なお、血液検査の結果が出るまでに約1週間かかります。

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流れ3.アフェレーシス(成分採血)
樹状細胞のもとになる、白血球の一部である"単球"という細胞を大量に取り出すために、成分採血を行います。アフェレーシス(成分採血)という方法で行い、2~3時間かけて血液の中の単球を含む必要な成分だけを取り出し、それ以外は体内に戻します。

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4. 樹状細胞ワクチンの作製
アフェレーシスで取り出した単球は、厳重に管理されたクリーンルーム(細胞加工施設)で培養されます。単球を樹状細胞に育て、人工抗原やがん組織を与えることで、がんの目印を認識した、成熟した樹状細胞に育てます。
樹状細胞ワクチンを作るには、出来あがったワクチンの品質検査も含めて約3週間かかります。

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流れ5. 樹状細胞ワクチンの投与
樹状細胞ワクチンを、2~3週間に1回のペースで注射により投与します。5~7回の注射が1セットとなり、1セットの治療期間は約3~4ヵ月です。
※局所樹状細胞ワクチン療法の場合は4回で1セットとなります。


具体的な治療の流れ

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6. 治療効果の評価
1セットの治療終了後に、血液検査、画像検査、免疫機能検査などを行い、治療効果を評価します。それらをもとに、今後の治療方針を患者さまと医師で相談します。

外観

外観こちらのビルの2階が仙台駅前アエルクリニックです。
駐車場(2台)をご用意しておりますので、必要の際はお声掛けください。

プライベートがんバンク

プライベートがんバンクとは「患者さまのがん治療のために、患者さまご自身のがん組織を保管するサービス」です。

がん組織の価値
これまで手術で切除されたがん組織は、検査をしたあとに破棄されていました。
不要と考えられていたがん組織が、近年バイオテクノロジーの進歩で新しいがんの治療や診断に利用できることが明らかになってきました。あなたのがん組織を保管しておくことで、将来あなたのがん治療に応用することができるのです。

自己がん組織樹状細胞ワクチン療法に利用
保管しておいたがん組織をあなたのがんそのものに反応するオーダーメイドのがんワクチンに利用します。

患者さまよりお預かりした自己がん組織を患者さまの樹状細胞に食べさせます。その樹状細胞を大量に体の中に戻すと、樹状細胞はさまざまな免疫細胞にがんを総攻撃するように指令を出します。

保管するにあたって
まずは当クリニックにご相談ください。保管にあたっての手続きなどをご説明いたします。
※保管には主治医の了承が必要となります。

保管費用について
がん組織の保管費は初年度無料です。
がん組織は不要であれば1年後に廃棄しますが、保管期間の延長も可能です。

※検査の結果、がん組織の汚染が判明すると保管できない場合もあります。
※仙台駅前アエルクリニックのスタッフが、がん組織の受取・運搬を行う場合、別途費用がかかります。

受付

受付

受付は常に明るい雰囲気を心がけております。患者さまをサポートするメディカルコンシェルジュが親切に対応しますのでご安心ください。

診察室

院長室

仙台駅前アエルクリニックは患者さまやご家族とのコミュニケーションをとても大切に考えております。がん治療に関わらず、病院に通って多くの患者さまが感じるのは「医師や看護師があまり話を聞いてくれない」「疑問に思うことがあっても"こんなことを聞いていいのだろうか?"と遠慮して言い出すことができない」ということだと思います。

せっかく良い治療を行っていても、疑問や不安があっては効果が半減してしまいます。

私たちは初めてお会いする患者さまならびご家族と同じ目線で、同じ気持ちを共有できるように心がけております。

処置室

診察室

成分採血(アフェレーシス)などを行う、プライバシーが守られたお部屋です。

アフェレーシスは時間がかかりますのでテレビ鑑賞、DVD観賞ができるようになっています。患者さまのお好きなDVDをお持ちください。もちろんご家族の方もの付き添いも可能です。

クリーンルーム(CPC:Cell Processing Center_細胞加工施設)

CPC

仙台駅前アエルクリニックでは患者さまに安心して治療を受けていただけるように、高い品質と安全性を保つことができる最新設備のクリーンルームで細胞培養を行っています。

仙台駅前アエルクリニックでは高品質な免疫細胞を患者さまにご提供するために、GMP*(Good anufacturing Practice)グレードの厳格な施設にて細胞培養を行っています。下記に示すようなシステムを構築することによって限りなく0%に近い確率まで汚染のリスクを低減させることが可能になります。

施設管理体制

クリーンルーム(細胞加工施設)設計
入り口から細胞培養を行う部屋に到達するまで、段階的にクリーン度の高い部屋(8室に分かれています)を設置し、外気や人の体に付着する微生物やチリなどの微粒子が培養スペースに入ってこない施設設計をしています。

また、壁はクリーン度を保つため、クリーンパネルと呼ばれる腐食や劣化に強い特殊な素材を使用しています。

空調・室圧設備
クリーンルーム(細胞加工施設)内の部屋は24時間、部屋ごとに温度・湿度・室圧がコントロールされ、高度なクリーン環境を保っています。

また、部屋に供給される空気は高性能なフィルターにより浄化され、外気に含まれる微生物やチリなどの微粒子をほとんど除去しています。室圧は個々の部屋がそれぞれ異なる気圧が設定されており、圧格差によって外気から微粒子が流入することを防いでいます。

動線設計
人や物が建物内を移動する経路を導線といいます。仙台駅前アエルクリニックでは人と免疫細胞の導線がそれぞれ決まった経路をたどるように設計をしています。
例えば、一度クリーン度の低い部屋に移動したら、そこよりクリーン度の高い部屋には戻ることができないというように、ワンウェイ(一方向)の導線を義務付けています。

品質管理体制

免疫細胞の最終産物がきちんと目的の細胞になっているかどうかを、細胞の表面の特徴を調べることによって確認しています。また、その最終産物が微生物に汚染されていないかも確認してはじめて患者さまの体に戻す細胞ができあがります。

がん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)

日本人の死亡原因の第一位は「がん(悪性腫瘍)」です。私たちの体内では1日に約5000個の細胞が"がん化"しており、この脅威に常にさらされていますが、皆ががんになるわけではありません。
これは、私たちの身体に生まれつき備わっている免疫力によって、がん細胞を排除する仕組みがきちんと働いているからです。

詳しくはこちら

樹状細胞とは

樹状(じゅじょう)細胞とは、体内にもともと存在している、枝のような突起(樹状突起)を持つ細胞です。
つい最近まで、どのような役割を持った細胞なのか分かっていませんでしたが、実はこの樹状細胞は「がんに対する免疫の要(かなめ)」として、次のような非常に重要な働きを普段から担っている免疫細胞であることが分かってきました。

詳しくはこちら

WT1

WT1は、がんの人工抗原の一つで、ほぼ全てのがん(白血病等の血液がんも含む)に高い割合で存在します。
そのため、樹状細胞ワクチン療法にこのWT1を用いることによって、より多くのがん患者さまに対して樹状細胞ワクチン療法を提供できるようになりました。

詳しくはこちら

がん免疫療法

がん免疫療法がん免疫に関する研究の進歩によって、患者さまの体内ではがん細胞を排除するための免疫の仕組みが上手く機能しなくなっていることが明らかになってきました(*)。
(*)Dunn GP, et al. Nature Immunology 2002;3: 991-8.

この理由は、身体の免疫細胞ががん細胞をきちんと認識できないために、がん細胞を正しく攻撃できないことが原因だと分かってきています。

以前はこれを解決する手段がなかったために、がん細胞だけでなく正常な細胞にも区別なく攻撃してしまう抗がん剤などを用いて、すべての細胞を攻撃する方法しかありませんでした。

しかし、21世紀に入り「いかにして正常細胞には影響なく、がん細胞だけを攻撃できるようにするか」というアプローチがようやく医療の現場で実現可能になってきました。

近年話題になっている"がんワクチン"は、ウイルス独自の目印を注射するインフルエンザワクチンのように、「がん細胞独自の目印」を注射することによって、体内の免疫細胞ががん細胞だけを正しく認識できるようにするための治療法として開発されました。

このように、がん細胞だけに作用する免疫療法を、総称して「特異的がん免疫療法」と呼びます。
さらに最新の抗がん剤である「分子標的治療薬」もがん細胞に特異的な目印に対して作用する「特異的がん免疫療法」の一つとして、研究開発が進んでいます。

樹状細胞ワクチン療法

がん免疫療法2当クリニックが専門とする"樹状細胞ワクチン療法″は、この特異的がん免疫療法の一つである"がんワクチン療法"に、さらに自己の免疫細胞を用いることによってより確実にがん細胞に作用するよう進化させた「最先端の特異的がん免疫療法」として、世界中で研究が行われています。

そして2010年、前立腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法による延命効果が明確に証明され(**)、樹状細胞ワクチン療法が米国で認可されました。
(**)Philip W, et al. N Engl J Med 2010; 363:411-422.

このように、最先端の特異的がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」は、第4のがん治療としてのエビデンス確立に向け、より新しい時代に入っているといえます。

樹状細胞ワクチン療法は、正常細胞に影響なく、がん細胞だけに特異的に作用することに加え、さらに自分自身の免疫細胞を用いてワクチンを作ることから、従来の抗がん剤のような重い副作用の心配がなく、QOL(生活の質)を維持しながらがん治療を行うことができるという特徴が挙げられます。

診察時間・ご相談について


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